草統一使いの呟き

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主にポケモンのことで、気が向いたら書きます。

BFC(9/18開催) 第4位 カバドリマンダにトリル軸を添えて

 

 

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予選ブロック 7-3 オポネント差とジャンケンに勝利し2位抜け

決勝トーナメント 4位

 

始めに

 今回の構築はカバ以外の並びは、立ち回りについても以前の記事で散々紹介したので、構築作成の経緯と使用感について主に書きます。

 

構築作成の経緯

 まず今回の構築について説明する前提として、今の環境は砂に対して浮いているポケモン(主にランドやボーマンダ)、カバルドンやポリゴン2など数値受けポケモンを絡めて砂ターンを稼ぎつつ、サイクルを回すことで対策している構築が多く、砂を複数回撒く展開が望ましいというものがあります。

 

 私はS4まではバンドリを使っていましたが、ある程度の結果がついてきたので、他の砂起点役を使ってみようと思い、S5は一貫してギガイアス軸を使っていました。しかし、ギガイアスバンギラスカバルドンと違って基点回避技が大爆発しかなく、砂を複数回展開するというスタイルが合わず、扱いが難しいポケモンでした。実際、爆発で退場した後にサイクルを回されて砂ターンが足りなくなった結果、そのまま負けてしまう展開が多発したため、S5は良い結果を残せずに終わりました。そして、バンギラスギガイアスときたらということで、S6はカバルドンを使ってみようということになりました。

 

 とりあえず、カバルドン軸を作る取っ掛かりとして、ドリュウズのZは地面と鋼のどちらにするかから考えました。地面Z採用のメリットとしては、ガルーラやガブリアスメタグロスが安定して落とせるという点です。デメリットとしては、浮いているポケモンには空かされてしまうことと、環境に多い霊獣ランドとボーマンダには舞っても岩雪崩やアイヘでは一撃で倒すことができないことです。一方、鋼Z採用のメリットは霊獣ランドロスボーマンダの後出しを許さない点です。デメリットとしては、素の地震ではメガメタグロスを安定して落とせないなど、火力が少し足りないことがあげられます。つまり火力を優先するなら地面Z、技の通りをよくするなら鋼Zということになります。

 

 では、どちらを採用するのかという話ですが、バンギラスギガイアスの場合はメガメタグロスに対面は基本不利なので、ドリュウズで倒すことを前提としていることが多いので地面Zが安定します。しかし、カバルドンバンギラスギガイアスと比べてメガメタグロスに対して基本的には強いので、削りを入れることが十分に期待できます。なので、どうしても火力を優先したい場合以外は、通りのいい鋼Zを優先した方がいいと考えられます。実際、昨シーズンの上位の砂使いの多くは鋼Zを採用しており、環境に刺さっていることが伺えます。

 

 次にカバドリと相性のいい並びについてですが、砂パの補完枠といえばボーマンダが有名です。私は環境において主流の龍舞型ボーマンダを扱うのが下手なので、特殊型ボーマンダをずっと使っていますが、ドリュウズと物理型ボーマンダだと、後出しされるポケモンが被っていることが多く、砂パで使う場合は特殊型の方が通りは良いというのがあります。なので、今回もボーマンダは特殊型です。また、技でハイボ流星群大文字は確定として、カバ軸は挑発ができるバンギ軸と違ってポリゴン2が重たいので、毒々を仕込もうかと考えましたが、試運転時点で全く打つ余裕がなかったので不採用となりました。

 

  さて、表の並びはこれで決まったわけですが、残りの3体裏選出をどうするかで今回は行き詰まりました。もちろん、表のカバドリマンダに対して相性補完が強いポケモンを採用すれば良いだけなので、一見簡単に思えるのですが、砂パの場合は表と裏の選出がそれぞれの3体で完結している構築が強いので、単純に強いポケモン3匹を裏選出として採用しても、並びとしてみたときに弱い場合は構築全体として弱くなってしまうため難しいのです。昨シーズンの構築記事を参考にしつつ、色々試行錯誤はしてみたのですが、オフ前日までしっくりくる並びが無く行き詰っていました。そして、行き詰ったところで思い出したのが、ますたんぐさん(当ブログにこの方のブログリンクあり)が過去に使っていた構築でした。実はS2~S4まで私が一貫して使っていた構築とほぼ同じ並びでS2に2100を達成していたのです。既に高い実績が存在していたことと、起点役がカバとバンギの違いはあれども他の5体は使い慣れたポケモン達だったので、これならば使い方を誤ることはまずないだろうと考えた結果、残り3体はナットレイアシレーヌミミッキュを使うことに決めました。

 

使用感

 バンドリやギガドリと違って、格闘タイプや地面タイプに安心して砂選出できるのが非常に強かった。また、欠伸や吹き飛ばしで相手を流すことにより、相手の裏を見ることができるのも良かった。しかし、バンドリと違い、相手の受けポケモンを詰めることはできない点で悩まされることが多く、今後の構築作成の課題となった。また、鋼Zについては、試運転段階ではあまり刺さらなかったので疑い半分といった具合だったが、オフ当日はランドロスボーマンダに良く刺さったので、採用して正解だった。裏選出に関しては、カバドリが格闘タイプにそこまで弱くないので、バンドリほど選出が偏らず、半々くらいの選出率となった。ただし、裏表に関わらず、テッカグヤが相変わらず重かった。

 

個別紹介

 

カバルドン

性格   腕白

持ち物 さらさら岩

努力値  H252 D252 S4

実数値  215-132-151-×-124-68

技構成  地震 ステルスロック 欠伸 吹き飛ばし

 

 

ドリュウズ

性格  意地っ張り

持ち物 鋼Z

努力値  A244 B92 S172

実数値  185-204-92-×-85-130

技構成  地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞

 

 

ボーマンダ

性格  控えめ

持ち物 ボーマンダナイト

努力値  H4 C252 S252

実数値 171-×-100-178-100-152

実数値 171-×-150-189-110-172(メガシンカ)

技構成  ハイパーボイス 流星群 大文字 破壊光線

 

ナットレイ

性格  のんき

持ち物  ゴツゴツメット

努力値  H252 A76 B180

実数値 181-124-191-×-136-22

技構成  ジャイロボール パワーウィップ 宿り木の種 守る

 

ミミッキュ

性格  意地っ張り

持ち物  ゴーストZ

努力値  H148 A172 B188

実数値 149-145-124-x-125-116

技構成  シャドークロー 影うち 呪い トリックルーム

 

アシレーヌ

性格  控えめ

持ち物  拘りメガネ

努力値  H236 B100 C124 D44 S4

実数値 185-×-107-178-142-81

技構成  泡沫のアリア ムーンフォース めざめるパワー炎 サイコキネシス

 

 

まとめ

 行き詰った末に、たどり着いた構築が結局この並びだったので真皇杯のとき同様、またこれかとため息を吐いた。成長しねぇなぁとつくづく思ったのが今回の構築の総評。あと、準決勝で挑発された状態でもアンコール同様Z技なら縛りを無視できることを知らなかったことが決定的敗因になったので、今後は気をつけたい。

 

感想

 予選ブロックについては序盤から運も味方せず、プレミも相まって、3連敗で最悪のスタートだったが、その後はなぜか破竹の勢いで7連勝し、予選抜けできるかなぁ?といった状態に持ち込むことができた。しかし、そこでまさかが起こった。なんと、勝率7-3がブロック内に5人も現れたのである。まず、直接対決の結果から比較していったが、これが2-2で皆同じ結果となった。次にオポネント差を比較していったが、この時点でまず@コさんという方が一位抜け確定させたのだが、オポネント同率2位が3人いたのである。この大会のルールとしては、勝率が同値の場合は直接対決の結果→オポネント差→ジャンケンで予選抜けを決めることになっていた。そう、つまり最終的に予選2位抜けする者を3人でジャンケンして決めるのだ。3時間近くかけて10戦も対戦したのに最後はジャンケンである。ちなみに、私は今年参加したオフにおいて過去2回ジャンケンで予選抜けを決める場にいたが、全敗である。

 

「そう全敗なのだ!」

 

 この時点で私の内心は穏やかではなかった。3人でにらみ合い、いざジャンケンに挑んだ。まず、私ともう一人の方がパーを出し、残りの一人がグーを出したので、一人が予選落ち確定した。まずは首の皮一枚繋がった思いである。さて、二人の直接対決と相成ったわけだが、一回出し負けただけで予選落ちが確定する事実に互いに緊張が走った。最初グーの掛け声も力が入る。そして、出したのは互い「グー(パーだったかもしれない)」。相子が3回連続で続いた。そして運命の四回目がやってくる。

 

「勝った」

 

 その瞬間に私は両手を突き上げ歓喜に打ち震えた。もはや緊張と興奮で自分が何を出したかすら覚えてないが、「勝った」その事実だけは鮮明に覚えている。そう勝ったのだ!過去を乗り越えたのだ!たかがブロック予選の2位抜けを決める闘いだったが、私は優勝に等しい高ぶりと震えを感じたのだ。

 

決勝トーナメントについては、今回は人数が少ないこともあり、3回勝てば、優勝できる簡素なトーナメントだった。私は、見事一回戦を突破し、準決勝に臨んだわけだが、ここで私はユウキさん(今回のBFC優勝者)と名勝負(実は大きなプレミをやらかしていたことが後に発覚)を繰り広げることになった。ほぼ負け確定の状態から細い勝ち筋を拾いつつ、ラスト一体で動けば勝てるというところまで持ち込んだが、運に見放されて惜敗を喫することになった。こうして、準決勝は負けた私であるが、3位決定戦がまだ残っていた。しかし、この対戦相手がまずかった。なんとブロック予選1戦目で対戦した@コさんとの再戦である。予選の対戦した感触としては、選出は合っていたが、最後に低乱数を引いてしまい負けていただけに、選出はとても悩んだ。悩んだ結果、予選と同じ選出にしたが、相手はしっかり対策を張っており、苦戦を強いられた。最後は負けがわかっていたが、一矢報いねばと思い派手に散って終わりました。

 

週末のJPNOPENは新しい並びを作って頑張ります!