草統一使いの呟き

草統一使いの呟き

主にポケモンのことで、気が向いたら書きます。

S6 草統一構築考察

 

f:id:kionsion:20161101222509g:plain始めに

本記事は草統一でレート1900以上を目指すには、現在までに結果を残している既存の並びや型だけでは限界を感じたため、新しい並びについて考え、その草案について書いていきます。そこで、本筋を説明する前に草統一における現在の最適解と思われる構築の並びついて、まずは紹介していきます。

 

エルフーン

キノガッサ

フシギバナ

ユレイドル

カミツルギ

ジュカイン

ジャローダ

ルンパッパ

ロズレイド

ナットレイ

 

草統一でレート1800以上に到達している構築の多くは、上に列挙したポケモンが構築の半分以上を占めており、使い手によって型の差異はあれど大方の立ち回りは似たようなものになっている。

 

定番な立ち回り

Etc

 

そして筆者が思う、現状における最適解は以下の並びである。

襷枠+スカーフ枠+メガフシギバナカミツルギ(各種Z)+ユレイドル+選択

 

襷枠の候補

エルフーン (ムーンフォース 自然の力 我武者羅 アンコール 痺れ粉)

ドラゴン(特にボーマンダ)に対する対面性能が高く、削りに起点回避、起点づくりと様々な役割を起用にこなせる。

 

キノガッサ (マッハパンチ タネマシンガン 岩石封じ キノコの胞子 剣の舞 カウンター)

草統一以外でもよく使われているが、襷による行動保証がシンプルに強い。

 

____________________________________

スカーフ枠の候補

キノガッサ (マッハパンチ タネマシンガン 岩石封じ 馬鹿力 キノコの胞子)

メガガルーラメガリザードンYマンムーなどに強く、現環境では読まれにくいのが強み。しかし、7世代はガルーラの数が減り、メタグロスやマボーンダが環境に多いので6世代ほどの制圧力はない。

 

ロズレイド (ヘドロ爆弾 各種めざパ リーフストーム 神通力 シャドーボール

控えめスカーフテテフに刺すヘドロ爆弾と、テクニシャン補正の乗った各種めざパによる奇襲が強力。しかし、草統一のロズレイド=スカーフというのが認知されつつあるのか割と読まれやすい。

 ____________________________________

メガフシギバナ (ヘドロ爆弾 めざ炎 宿木の種 光合成 眠り粉 ギガドレイン 毒々)

多くのポケモンに対して誤魔化しが効くが、7世代からは飛行Zなど不意のZによる崩しによって動き難くなった。

 

カミツルギ (スマートホーン 聖なる剣 辻斬り 剣舞 リーフブレード サイコカッター ハサミギロチン ギガインパクト 身代わり)

Zにより技範囲の広さを確保しているが、剣舞を積むことを前提としたものが多く、微妙なラインであるS109と相まって通りはあまりよくない。特にすぐ上にいるS110のメガメタグロスやS112のメガルカリオなどが目の上のたん瘤。

 

ユレイドル (ストーンエッジ 岩雪崩 原子の力 地震 ミラーコート めざ氷 ステルスロック 自己再生 蓄える エナジーボール いえき)

チョッキ型にすれば、アタッカーにもなれたりと、耐久やステロを撒く以外にも色々できるポケモン

 

その他の選択枠候補

ルンパッパ(熱湯 ハイドロポンプ ギガドレイン 毒々 カウンター 光合成 雨ごい 冷凍ビーム)

雨を降らして自力で殴ることもでき、半減実を持たしてカウンターで奇襲も可能。

 

ナットレイ(ジャイロボール パワーウィップ 地ならし はたきおとす タネマシンガン やどりぎのタネ 電磁波 ステルスロック 大爆発)

テンプレートなゴツメ型や、ラムの実を持たせてゲンガーピンポイントのメタを張るなど以外と器用。

 

ジャローダリーフストーム へびにらみ ミラーコート めざパ各種 破壊光線 みがわり リフレクター ひかりのかべ 挑発)

アタッカーから起点役など幅広くこなすことが可能。

 

ジュカインリーフストーム 竜の波動 地震 岩石封じ 我武者羅 電光石火 身代わり めざ炎 エナジーボール 草笛)

メガ進化の仕様変更によりプチ強化。HDメガボーマンダを除いた多くのボーマンダゲッコウガに勝てるようになった。しかし、火力はやはりそこそこなのでメガ進化型は流星群追加が望まれる。軽業型についても使用方法を工夫すればかなり強い。

 

さて、ここで今書いた並びについて改めて見てみると、これらは奇襲による対面処理を基本スタイルとしている。しっかり相手の選出を読み合わせることができれば、それなり勝てるようになっているのである。しかし、対面処理を基本としているがゆえに、初手のだし負けにより受けだし不可能な状況に陥ると一枠を無駄にしてしまい、最後の一手が足りなくなってしまうなんてことがよく発生する。このように対面処理構築の勝ち負けは、相手の選出依存による部分が大きく、能動的に展開して相手を崩しに行けないことから、ある意味で受動的な構築ともいえる。例えば、だし負けした場合の誤魔化し方としては、襷枠をクッションとして誤魔化す手をよく使うので、カバの欠伸展開や蜻ボルチェンなどによって相手に展開されて無理やりサイクルを回されることに非常に弱い。現在の環境はサイクル寄りの構築が多いため、当然苦戦を強いられてしまう。一体の力だけで相手のサイクルを崩せる強力なポケモンが一匹でもいればかなり楽になるのだが、現環境のサイクルを一体だけで崩せる強力なポケモンは草統一にはいない(7世代当初はカミツルギに大きな期待があったが、実際は特殊耐久の無さ、技自体の火力の無さ、中途半端なSラインによって期待通りにはいかず、現環境においては向かい風だった)。

以上が現状の最適解と思われる草統一について私見である。さて、私は対面処理の草統一は相手依存で受動的になりがちと述べたが、ではそれを解決するにはどうすればいいのだろうか?答えは簡単である。能動的に展開し、こちらのやりたいことを一方的に押し付けることによる勝ち筋をつくればいいのである。

自分から展開して勝ち筋を作る並びとしては、積みサイクル、天候ギミック、トリルギミック、バトンギミックなど色々ある。私はまず取っ掛かりとして、この中で簡単そうなトリルギミックから取り掛かることにした。理由としては、草タイプのトリル要因としては、パンプジンエルフーン、ナッシーといったように自力で退場、その他補助ができる優秀な展開要因が多いこと、草タイプは全体的に鈍足が多い事である。しかし、トリル展開後に技範囲を確保しつつ1~2体を確実に倒し、あわよくば全抜きできるポケモンというと限られてくる。その中で一番私が注目したのがダダリンである。A131でゴーストの技範囲に剣の舞を覚えることから抜き性能が高いと考えたからである。

 

ダダリン アンカーショット ゴーストダイブ 地震 剣の舞

 

A201ダダリンゴーストダイブZ

メガリザードンX H153-B131 確定一発

メガリザードンY H185-B116 中乱数一発

 

剣舞後

ゴーストダイブZ

メガボーマンダ H201―B151 確定一発

テッカグヤ H203-B170 確定一発

 

使用感と結果について

トリル要因を襷エルフーンにして実際運用してみたところ、ボーマンダ入りなどに対する勝率は悪くなかったが、ミミッキュギルガルドバシャーモなどにトリルターンを稼がれてしまうことにより負けてしまうパターンが多く、トリルターンの短さという欠点が顕著だった。また、トリル展開前に相手を一体倒すことが理想だったが、そこに至ることが困難で結局トリルターンが足りなくなってしまった。結果としては100戦してようやく1600に乗れる程度で勝率も5割を超えることは無かった。

 

次に私が注目したのは、天候ギミックである。当時はフシギバナの役割について疑問を持ち始めていたので、S2に晴れバナが結果を残していることからエースとしてのフシギバナを運用してみることにした。晴れ下で成長を積めば全抜きできる性能があり、日本晴れによる展開は熱い岩のサポートでトリルよりもターン数が長いことからかなり動きの選択肢が増える。また、バナは眠り粉を覚えるので上から催眠することによって強引に積むことができる点も評価できる。試運転段階で晴れパは勝率が良かったため考察も進み、並びとしては以下のようなものが出来上がった。

 

ナットレイ@襷

大爆発 ジャイロボール はたきおとす ステルスロック

 

エルフーン@熱い岩

ムーンフォース 日本晴れ 置き土産 アンコール

 

フシギバナ@毒Z

ヘドロ爆弾 めざ炎 眠り粉 成長

 

使用感と結果について

初手にナットレイを出し、有利対面はステロを撒いてバシャーモリザードンと対面した場合は爆発して1-1を狙いつつ退場し、エルフーンで展開して全抜きするわかりやすい並びだったので使いやすく強かった。しかし、ウツロイドヒードランカバルドンバンギラスなど、相性の悪い相手には勝てないので選出できないことがあった。また、眠り粉の命中と最速起きされるかどうかによって勝率が左右される場面がそこそこあったので決して安定してるとは言えない。結果としては、安定しているときは1600台にすぐに行けたが、相性がはっきりしており、それに対しての裏選出が弱かったこともあり、1600を前後するのが精いっぱいで最高は1634で終わった。

 

f:id:kionsion:20161101225114g:plainまとめ

今季は、まるさんの構築ベースから離れることを目標に色々模索し、500戦ほどこなしたものの、現状の最適解(最適解構築を使ったときは今季最高1721)以上の構築に至ることはできず、モチベーションが尽きたので撤退することにしました。この記事が今後の草統一使い達の構築作成に少しでも役立てば幸いです。また、この記事を読んでこうしたらよいのではないか?など思ったことをコメントやTwitter(@kion_sion)のDMなどに意見してくださると非常に助かります。