S11 構築記事【犬と大蛇は使いよう 最高レート1987 最終レート1861】
みなさん、こんにちは!Kionです。久しぶりの構築記事投稿ですが、今回はランクマッチシリーズ6(シーズン10~シーズン11)にかけて行われた上位ポケモン使用禁止ルールのシングルバトルにて、砂かきルガルガンをエースにした砂パでそれなりの戦績を残せたので紹介します。
使用構築
最高136位 レート1987
最終678位 レート1861
目次
構築の作成経緯
※結構長いので、構築の中身だけ気になる人は目次から個体紹介にジャンプを推奨します。
今シリーズは、久しぶりに砂パを使いたいなぁという気分だったのですが、シリーズ6のレギュレーションの発表で、ドリュウズ、カバルドン、バンギラスといった砂パにおけるハッピーセットが禁止指定入りしてしまったので、まずは残った候補から誰を砂かきエースにしようかといった所からスタートしました。以下に、それぞれの候補について所感を記述します。
候補その1 サンドパン
種族値:75-100-110-45-55-65 (450)
採用技候補:地震、岩雪崩、岩石封じ、ストーンエッジ、アイアンテール、シャドークロー、毒突き、吸血、カウンター、剣舞
砂かきエースのなかで最も防御種族値が高く、物理アタッカー相手に居座り剣舞を押し易い。攻撃範囲が優秀な地面技をタイプ一致で打てる。一方で、最終進化系、進化無しの砂かきエースの中で素早さ種族値と特防種族値が最低値となっており、覚える技範囲もドリュウズと殆ど被っているため劣化感が否めない。
候補その2 ムーランド
種族値:85-110-90-45-90-80 (500)
採用技候補:ギガインパクト、敵討ち、とっておき、氷の牙、炎の牙、雷の牙、じゃれつく、嚙み砕く、岩石封じ、地団太、馬鹿力、アイアンヘッド、ワイルドボルト、サイコファング、奮い立てる、遠吠え、欠伸、電磁波
考察を始めた段階における、ルール上使える砂かきエースのなかで最も合計種族値が高かった(後に砂かきキメラ解禁のため実際は2番目)。攻撃種族値、耐久種族値ともにバランスの取れた数値をもっており、ノーマルタイプ特有の技範囲の広さも相まってかなり使いやすい。しかし、積み技が遠吠え、奮い立てる、ダイナックルしかない為、抜きエースとして運用には物足りない。欠伸や電磁波など補助技も優秀なので、ダイマックス後にこれらの技を使うことで後続のスイーパー役のポケモンに繋ぐ使い方が主流になりそう。
種族値:75-115-65-55-65-112 (487)
採用技候補:岩雪崩、ストーンエッジ、アクセルロック、不意打ち、嚙み砕く、雷の牙、炎の牙、地団太、ドリルライナー、インファイト、アイアンヘッド、じゃれつく、サイコファング、剣の舞
ルール上使える砂かきエースのなかで最も攻撃種族値と素早さ種族値が高い。一方で耐久面が紙なので、HP種族値を素早さに回したドリュウズといった具合。技範囲はムーランドとほぼ同じで、かなり広い範囲をカバーすることができる。砂下で特防が1.5倍になるので、特殊攻撃メインの相手には居座り剣舞が押し易い。
その他
パッチラゴン、ウオノラゴン
まさか、シリーズ中に解禁されるとは思っておらず、考察していなかった。技範囲が優秀なので、11月以降のシリーズでもギリギリ活躍できるかもしれない。1週間じゃなくて、せめて2週間あれば構築を煮詰めて使っていた可能性が高い。
さて、以上の候補からどれを使おうかと考えたときに、真っ先に候補に挙がったのは、単純に数値が高くて使い易そうなムーランドでした。しかし、ムーランドに関してはその使い易さから、ドリュウズが使えないこのシリーズにおいて砂パを使おうと考えている人たちは、皆ムーランドを使うだろうと容易に想像ができたので、そんな中で自分もムーランドを使うのは面白くないなと思いました。そこで、ムーランドよりも耐久面では劣るものの、剣舞による抜き性能を評価していたルガルガンを軸に構築を考えてみることにしました。
砂かきエースが決まった所で、次は砂撒き要因を考えることにしました。候補としては、ヒポポタス、ギガイアス、サダイジャがいましたが、それぞれの特徴を以下に記述します。
種族値:68-72-78[131]-38-42[73]-32 (330) ※[]内は輝石補正
数値が足りないので持ち物が輝石で固定になってしまい、あからさまなのでトリックや、叩き落とすによって簡単に崩されてしまう。HBに特化しても進化先のカバルドンより耐久が低いというよくわからない状態。欠伸、吠えるの定番の動きはできるので、最低限の仕事はできる。
種族値:85-135-130-60-80-25 (515)
砂下で特防が1.5倍になり、特殊技の多い水タイプ相手にも選出しやすいが、ルガルガンとタイプが被っているため弱点が一貫している点がマイナス評価。また、基点回避で爆発させてしまうと再展開不可能になってしまうので、サイクルやダイウォール、守るなどで砂ターンが足りなくってしまうなんて事もしばしばある。対面性能が高いので起点作成をしつつ、爆発で1-1交換を狙うのが定石なので、対面寄りの構築において使う場合は向いてるが、繋いだ先のルガルガンは剣舞による抜き性能こそあるものの、素の状態だと対面性能が高いわけではないので諸説。
サダイジャ
種族値:72-107-125-65-70-71 (510)
自発的に砂を撒けない点が欠点だが、ダイマックス技による天候書き換えに対して最強の耐性を持つ砂巻き要員。耐久数値に関しては、ヒポポタス同様カバルドンの劣化だが、砂巻き要員の中で最も高い素早さ種族値をもっており、Sに振ってないアシレーヌやマリルリの上を取ることができるので、初手に出しても出オチすることなく、最低限ステルスロックを撒く仕事はできる。また、蛇にらみによる100%麻痺も優秀で、ルガルガンの岩雪崩と合わせてまひるみコンボを狙える。
上記の特徴を見て、私が最初に試したのはギガイアスでした。数値の足りないヒポポタスと、自発的に砂の撒けないサダイジャよりかは、7世代でいくらか使った事のあるギガイアスの方が経験を活かせる分、使いやすいだろうと考えての事でした。しかしながら、実際に運用してみると、やはり前述した弱点一貫性や砂ターンの管理の難しさから、あまり芳しい結果にはなりませんでした。次に、ヒポポタスを試しましたが、こちらは輝石を持っても数値が足りず、欠伸ループに入ってしまうと砂ターンが簡単に枯れてしまうので、再展開するためのサイクル要因として妥当なポケモンを考える必要がありました。一応、何体か候補を立てて試してみたものの、ドリュウズと違い、タイプ耐性と数値の低さからルガルガンはサイクル戦に殆ど参加できないので、サイクル要因にかかる負担が大きく、簡単に崩されてしまうことから、ヒポポタスは割と早い段階で没になりました。さて、最後に残ったのがサダイジャなわけですが、使う前までは半信半疑だったものの、使ってみると思ったよりも手に馴染み、自発的に砂を撒けない点を補って余るほど天候書き換えに対する耐性が優秀でした。具体的にいうと、自発的に砂を撒けるポケモンの場合、相手の天候書き換えに対して再展開するためにサイクルを回す必要があるのに対して、このポケモンはずっと居座っていても勝手に砂を再展開してくれるので、サイクルを無理に回す必要が無い点がルガルガンにとてもマッチしていたのです。そういった形でサダイジャ+ルガルガンの並びは決定したのですが、ヒポポタスの後、すぐにサダイジャの考察に取り掛からず、懲りずにギガイアスの試行錯誤をしてからサダイジャに手を付け始めた都合、シーズン10は残り1週間もない状態でした。そこから急ぎ、試しに組んだ並びが以下になります。
@さらさら岩
@命の珠
@こだわりスカーフ(連撃の型)
@気合いの襷
@突撃チョッキ
それぞれの採用理由として、モロバレルは水ウーラオスに対してダイジェットを除いて後出しが簡単かつ、キノコの胞子による対面操作性能が高い点。連撃ウーラオスは、ルガルガンを見て出てくるであろう、ホルードやドサイドン、ナットレイに強く出られること、対面性能が高く、スカーフによる先発奇襲要員もこなしつつ、ダイマックスエースになり得る点。ゲンガーは襷による対面性能と鬼火による補助でルガルガンの起点作成を期待できる点。サダイジャ、モロバレルと合わせて、祟り目コンボを成立させやすい点。パッチラゴンに関しては、初手に呼びやすいマリルリやアシレーヌ、連撃ウーラオスといった水タイプに対して圧力をかけられる点。これらを評価した結果このような並びになりました。回してみた結果としては、モロバレルでダイサンダーやダイフェアリーなど相手のダイマックスを誘発することで、先に相手のダイマックスを消費させることで、裏のルガルガンを割と簡単に通せることがわかりました。しかしながら、珠ダイジェットウーラオスやサイコキネシスアシレーヌの増加など、環境におけるモロバレルの対策が進んでおり、代わりとなるポケモンを探す必要がでてきました。また、ウーラオス、ゲンガー、パッチラゴンはそれぞれの対面性能で誤魔化しているだけで、裏選出としてのシナジーを感じなかったので、今一度考えなおす必要があると思いました。そんなこんなでシーズン10に関しては、こういった感触を確かめるだけに終わりました。
さて、1シーズン終わって漸くスタートラインに立ったところだったのですが、シーズン11は上半期にポケモンカードの大会があり、そちらに注力していたこともあって、実際に構築考察を再開したのは下半期からでした。この頃になると、冠の雪原の配信も目前に控えており、パッチラゴンやウオノラゴンが特性パッチによって、砂かきで運用できることも分かっていたので、採用も視野に入るようになりました。しかし、パッチラゴンに関してはルガルガンと技範囲が大きく被る点、ウオノラゴンはエラガミ以外の強い選択肢が乏しく、ダイストリームをうってしまうと砂かきを打ち消してしまう為、シナジーが悪い点を考えると、汎用性の高い連撃ウーラオスでよいという結論に落ち着いたので軸としての採用を見送り、既存の並びを改修する方向で決まりました。そこで再び、モロバレルの代わりになるポケモン探しに立ち返るところから始まったのですが、とある動画で欠伸食べ残しニンフィアを見て、ウーラオスに強め出られる点、欠伸で対面操作やダイマックスを誘発できる点が強そうだなと思い、ダメージ計算を回してみたところ、HBに殆ど振り切る事で陽気連撃ウーラオスの水流連打を2回とも高乱数を引かなければ、食べ残し込みで2回耐えることがわかりました。環境にいる襷連撃ウーラオスの殆どは陽気であり、意地っ張りの場合は鉢巻きやスカーフ、珠、弱点保険であることが多かったので、対面でダイマックスしていないウーラオスに負けないポケモンという意味で、このニンフィアは最適でした。モロバレルと違って、水流連打読みで安易に後出しできない点だけ不安がのこりますが、砂の並びを見てだいたい初手にウーラオスが来ることは試運転の段階でわかっていたので、初手サダイジャを初手ニンフィアに変えるだけで割と簡単に対応はできました。これをもって、漸く構築の表軸となる3体が決まりました。さて、残りの3枠についてですが、1枠はシーズン10で使っていたスカーフ連撃ウーラオスが単純に強く、表選出に強いポケモンに対して強いことからスっと入ってきました。残り2枠については、今の4体だと相手の受けまわし対して無警戒で弱いなと感じていたので、受け回しに強いポケモンを何かいれて、あとは襷が余ってるから襷持たせて強いポケモンを入れようという考えに基づき、最終日の夜まで色々なポケモンで試行錯誤を繰り返していました。ただ、結局最後までこれだと思える並びはできませんでした。アーマーガアとゲンガーに関しては試行錯誤の過程で一番マシだったという理由で採用されたので、時間を掛ければもっと強い並びができたかもしれません。
個体紹介
サダイジャ
持ち物:さらさら岩
性 格:腕白
特 性:砂吐き
技構成:地震 岩石封じ ステルスロック 蛇睨み
努力値:H220 B52 D236
解説
表選出の起点役兼、クッション要因。防御は陽気パッチラゴンの珠張り切りダイドラグーンや、陽気連撃ウーラオスの水流連打を確定耐え。特防は、臆病アシレーヌの泡沫のアリアを87.5%で耐え、ゲンガーの珠エナジーボールを確定耐え、といった具合に物理特殊ともに一致抜群高火力を除いて最低でも一回は耐えてステルスロック、蛇にらみをすることを前提に調整している。素早さに関しては、無振りで91あるのでアシレーヌやマリルリといった60族以下の素早さに振っていないポケモンの上を簡単に取れる点が優秀。また、蛇にらみをすることで最速112族まで抜けるので、多くのポケモンに対してワンパンされない限り蛇にらみから入ることで2回行動を保証できる。
被ダメージ計算例
陽気連撃ウーラオス(A182)の水流連打
→82.2%~96% 確定耐え
陽気パッチラゴン(A152×1.5)の珠ダイドラグーン(張り切り,げきりん)
→81.1%~96% 確定耐え
陽気一撃ウーラオス(A182)の暗黒強打
→43.4%~51.4% 2耐え(最高乱数2連続を除く)
臆病アシレーヌ(C178)の泡沫のアリア
→86.8%~102.8% 87.5%で耐え
臆病ゲンガー(C182)の珠エナジーボール
→77.1%~92% 確定耐え
臆病リザードン(C161)の珠キョダイゴクエン(ブラストバーン)
84.5%~100.5% 93.8%で耐え
ルガルガン
持ち物:命の珠
性 格:意地っ張り
特 性:砂かき
技構成:岩雪崩 じゃれつく インファイト 剣の舞
努力値:H68 A220 B108 D108 S4
解説
砂かきエース。最速、準速、耐久振りで色々と試した結果、ダイマックス時にワンパンされにくい耐久振りに落ち着いた。技構成については、候補としてナットレイやモロバレル、ハッサム意識の炎の牙があったがダイバーンをしてしまうと砂かきが消えてしまって、後続のポケモンに上から殴られてしまうことから、耐久ベースのこの型で採用すべきではないと思い外した。岩技をストーンエッジではなく岩雪崩にした理由としては、基本的にダイマックスして殴る事を前提としている事に対して、ダイロックの媒体にしたときにどちらも威力が130で変わらなかった点、素の威力よりも命中と怯みによるワンチャンの勝ち筋が掴める点を評価した事による。火力については、剣舞珠ダイロックでH振りダイマックスアシレーヌがようやく高乱数1発といった具合に控えめなので、明らかに有利なとき以外は相手のダイマックスと対面で撃ち合うことは殆どない。砂下における特殊耐久は、かなり優秀で不一致抜群技や、低火力な一致抜群は余裕で耐えるので、特殊ポケモンとの対面を積極的に作って、剣の舞で全抜きを狙っていける。ただし、アシレーヌのハイドロポンプや、レアコイルの徹底光線などタイプ一致高火力はダイマックスしないと耐えないので過信は禁物。
与ダメージ計算例
ダイロック
H252アシレーヌ
→96.7%~114.9% 乱数1発81.2%
H252マリルリ
→83.0%~98.0% 確定2発(ステロ+砂ダメ1回で確定1発)
無振りパッチラゴン
→94.5%~112.1% 乱数1発68.7%
HB特化アーマーガア
→48.2%~57.5% 乱数2発93.7%(剣舞で乱数1発81.2%)
無振りアイアント
→97.7%~115.0% 乱数1発87.5%
H252ハッサム
→80.2%~95.4% 確定2発(ステロ込み乱数1発56.2%)
H252ラプラス
→144.7%~171.3% 確定1発
HB特化モジャンボ
→42.0%~50.7% 確定3発(剣舞+ステロ込みで乱数1発81.2%)
ダイフェアリー
無振り連撃ウーラオス
→108.5%~129.1% 確定1発
無振りパッチラゴン
→126%~149.6% 確定1発
ダイナックル
無振りホルード
→108.7%~128.1% 確定1発
H252振りドサイドン(ハードロック)
→37.8%~44.5% 確定3発
H4振りドサイドン(ハードロック)
→43.9%~51.8% 乱数2発10.9%
無振り一撃ウーラオス
→80%~94.8% 確定2発
HB特化ナットレイ
→47.5%~55.8% 乱数2発73.8%
無振りポリゴンZ
→116.8%~138.1% 確定1発
被ダメージ計算例
意地マリルリ(A112)の珠アクアジェット(力持ち)
→83.6%~100% 93.8%で耐え
意地ハッサム(A200)のバレットパンチ(テクニシャン)
→86.7~103.1% 87.5%で耐え
意地ウーラオス(A200)のインファイト
→171.0%~203.7% 確定1発(ダイマックス時87.5%で耐え)
意地ホルード(A118)のじしん(力持ち)
→169.8%~200% 確定1発(ダイマックス時93.7%で耐え)
控えめアシレーヌ(C195)の泡沫のアリア
→84.2%~101.8% 93.7%耐え(砂下)
控えめアシレーヌ(C195)のダイストリーム(ハイドロポンプ)
→132%~155.9% 確定1発(ダイマックス時砂下で確定耐え)
ニンフィア
持ち物:食べ残し
性 格:図太い
特 性:フェアリースキン
技構成:ハイパーボイス マジカルフレイム 身代わり 欠伸
努力値:H252 B236 S20
解説
先発に投げて、欠伸身代わりを駆使して相手を対面操作したり、ダイフェアリーやダイサンダーを誘発したりなど、こちらの後発ダイマックスエースを通せるように場を整えるのが主な役割。耐久面はHBにほぼ振り切ったことにより、陽気ウーラオスの水流連打で2回連続高乱数を引かなければ、食べ残し込みで2回耐えることができる調整。技構成ついては、構築全体としてナットレイが若干重い為、対面で半分以上削れる要員を増やす意味でマジカルフレイムを採用したが、シーズン終盤はあまりナットレイと当たらなかったので、守るに変更して体力管理と相手のダイマ枯らしをできるようにすべきだった。
被ダメージ計算例
陽気連撃ウーラオス(A182)の水流連打
→46%~54.9% 乱数2発49.6% 1回目 (残飯込みで最低HP103は残る)
→46%~54.9% 乱数1発31.2% 2回目 (連続で高乱数引かなければ耐える)
ウーラオス(連撃の型)
持ち物:こだわりスカーフ
性 格:意地っ張り
特 性:不可視の拳
技構成:水流連打 インファイト 雷パンチ 怖い顔
努力値:A252 D4 S252
解説
出すポケモンに困ったときに、とりあえず出すと強い先発要員。ぎんなん(@icho_poke)さんが配信で使ってるのを見て、強いと思ったので勝手にパクって使わせて貰った型。陽気ウーラオスの水流連打耐え調整のポケモンに対して、雑に水流連打打ってるだけで、気が付いたら勝ってるなんてことが多々あったので、意地っ張りにして正解だった。怖い顔について多くの人は疑問に思うかもしれないが、ダイマックスしたときにダイウォールの媒体として使っているだけなので、基本的にこの技を使うことはない。ただし、相手のダイジェッターに対して死に際に怖い顔を撃つと素早さのランクをリセットできるといったメリットがあるので、完全に死に技というわけでもないです(ただの受け売り)。
アーマーガア
持ち物:ラムの実
性 格:陽気
特 性:ミラーアーマー
技構成:ブレイブバード 挑発 ビルドアップ 羽休め
努力値:H92 B236 S180
解説
受けまわし系の構築に対するストッパー。HBは陽気連撃ウーラオスの水流連打を2耐えするようにして、素早さはダイジェット1回で最速ゲンガーを抜けるように振ってある。持ち物はゲンガーの鬼火や催眠術を意識してラムの実を持たせたが、ドヒドイデの熱湯火傷を一度だけ誤魔化せるので受けまわしを相手にするときはかなり大事。技構成についてはブレイブバードの反動を意識したせいで、羽休めを無駄に打つ回数が増えてしまい、結果的に相手のTODを助けてしまうことが何度かあったので、ドリル嘴にしたほうがよさそう。また、ラムの実があるとはいえ、試行回数を稼がれるといずれ火傷になり、火傷ダメージが鬱陶しいと感じることが多々あったので、もし次にこの型を使う機会がある場合は、ビルドアップか挑発を抜いて身代りの採用を検討したい。また、最終日はアーマーガアミラーで全部上から挑発を打たれて憤慨していたので、最速HSベースにすべきだったと感じた。
ゲンガー
持ち物:気合いの襷
性 格:臆病
特 性:呪われボディ
技構成:シャドーボール、ヘドロウェーブ、エナジーボール、みがわり
努力値:H4 C252 S252
解説
よくある普通の襷型。シリーズ初期はスカーフウーラオスの水流連打意識で、HBS調整を施していたが、このポケモンをウーラオスと対面させることが殆どなかったので、火力重視でCSベースに戻した。エナジーボールはドサイドンやガマゲロゲ、トリトドンなど砂選出を意識して出てくるポケモンに刺さるので採用した。身代わりについては、ダイウォール媒体として何か技を入れたかったのと、環境のモロバレルがあまりイカサマを持ってないことから、キノコの胞子に合わせて身代わりを張れると有利に立ち回れるので採用した。この構築において一番しっくり来ていない枠で、そのせいか殆ど選出していない。
基本選出について
選出パターンその1
+ +
だいたい初手に水妖精のポケモンがくるので、欠伸から始める。後続にラム、カゴ持ちがいない場合は、単純な人はそのまま返しのターンにダイマックスしてくれるので、ニンフィアとサダイジャでダイマックスターンを枯らして、ルガルガンの後発ダイマックスで3タテするパターン。欠伸に対して後続に入れ替えてくる場合でも、ラム、カゴ持ちがいない場合は欠伸サイクルを繰り返してるだけで、こちらが食べ残しで回復していく事に相手が焦れてダイマックスを切ってくれることが殆どなので、あまり気にする必要はない。相手の構築にホルードなど、明らかにラムを持っていそうなポケモンが居る場合は交代際にハイパーボイスを合わせて削りに行く事もあるが、やはり基本は欠伸連打に限る。
選出パターンその2
+ +
相手の構築に、鋼タイプやゲンガーが居り、ニンフィアを出しづらい場合はウーラオスから入る。相手のプレイングしだいにはなるが、ウーラオスのダイサンダーでだいたいのマリルリとアシレーヌはワンパンできるので、臆せずにダイマックスすることが大事。ただし、相手もダイマックスしてきた場合、マリルリには打ち合いで勝てるが、アシレーヌには返り討ちにあうので、アシレーヌ入りに関しては、必ずしも初手ダイマックスが正解とは言えない。ダイサンダー+砂ダメ+ルガルガンの岩雪崩で乱数次第だがH252振りダイマックスアシレーヌが倒せるので、そこから素のルガルガンで戦うプランも場合によっては取る。
ドサイドンやアーマーガア入りなど、基本的に砂が通せない相手
選出パターン
+ + or
ウーラオスから入って、初手ダイマックスを切って相手を崩すパターンとニンフィアとアーマーガアのサイクルで詰める2パターンがある。初手ダイマックスから入る場合は、ダイナックルやダイストリームで火力を補強したあとに、ダイウォールを使ってダイマックスターンを調整することで、後続から出てきたウーラオスより速いポケモンに対して、スカーフで上から通していくような戦法をよく使う。ウーラオスをどうやって通すのかが勝ち筋なので、場合によってはダイウォール+攻撃技+ダイウォールをして相手のダイマックスを枯らして、そこからサイクル戦に切り替えてスカーフウーラオスで詰めることもある。一方で、最初からサイクル戦による詰めを目的にしている場合はアーマーガアにとって邪魔なポケモンを他の2体で倒せるかどうかにかかっている。また、モジャハピドヒドのような完全な受けまわしを相手にする場合は、TODの関係で出来る限り味方のHPを保ちつつ、アーマーガア1体で詰めることを意識する必要がある。ただ正直、受けまわしに関しては、相手の技量とドヒドイデの熱湯で焼けるかどうかにかかってるので、技量も運ももっている受けまわし使いには殆ど勝てないので、素直に諦めて次の試合にいった方がいいです。
統括
今季は、冠雪原の配信に伴うランクマ人口のデフレが凄まじかったこともあり、レート2000に乗せる人口が前季の半分以下になるといった環境になったが、そんな環境下でルガルガン軸の砂パでレート2000に肉薄できたことは大きな収穫だったと言える。ただし毎度の事ながら、あと一歩の勝負強さがイマイチたりてないので今後も精進します。