草統一使いの呟き

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主にポケモンのことで、気が向いたら書きます。

SVランクバトルS6【ダブル最終97位】━結局砂パに回帰する━

 みなさん、こんにちは!Kionです。
 今回は、PJCS予選3回目で使った構築の供養も兼ねて行ったSVのランクマッチS6(2023.5.01~2023.06.01)のダブルバトルにおいて、目標として定めた最終順位2桁を達成した為、その構築について解説および紹介をします。

 

目次

 

構築の作成経緯


※構築の中身だけ気になる人は目次から個体紹介にジャンプを推奨します。

 

 今回の構築作成にあたっては、PJCSの予選1回目を通して、テツノツツミ入りの構築に対する勝率が悪かったため、テツノツツミに対して上から殴れるポケモンを探すところからスタートしました。考察を進めた結果、いくつか候補が挙がりましたが、その中でもテツノツツミに加えて、ハバタクカミやイーユイに対して有利が取れる、「すなかき」ルガルガンが環境的に刺さっているのではないかと考えました。そこで、ルガルガン入りの構築記事をエゴサした結果、下記の記事に辿り着きました。

 

liberty-note.com

 

記事掲載の構築を試運転したところ、感触も悪くなかった為、PJCS予選2回目は、記事とほぼ同じ構築で挑みました。


 さて、結論から言うと、予選落ちしました。「バンギラスルガルガン」、「モロバレル+コノヨザル」といった横の並びは強力な為、これらの並びが刺さる試合は、アッサリ勝てましたが、逆に上記の記事においても言及されていた合体寿司など、並びの通りが悪い構築に対しては、アッサリ負けてしまい、勝率が安定しませんでした。

 

 特に、後発バンギルガン選出した際に、低耐久であるルガルガンは勿論、弱点の多いバンギラスも後出しが難しいことから、先発2体にかかる負担が大きい点。先発でうまくルガルガンの苦手なポケモンを処理できなかった場合、雪崩怯みしか勝ち筋を作れない点。ルガルガンが技の打ち分けや、「まもる」ができれば勝てた試合がかなり量産された点など、構築のピーキーな点を自分がうまく活用できていないことがわかりました。

 

 PJCS予選2回目を踏まえて、問題点を整理すると以下のようになりました。

 

  • ルガルガンの構成の見直し
  • 選出に柔軟性を持たせる
  • 合体寿司の対策

 

 まず一つ目については、鉢巻きじゃないと火力が足りないのかどうかを検証することにしました。試しに、「いのちのたま」でダメージ計算を行ったところ、以下のようになりました。

 

A183テラスタル込み「いわなだれ


→H145 B75   ハバタクカミ(乱数1発56.2%)

→H131 B134 テツノツツミ(確定1発)

→H131 B100 イーユイ(確定1発)

 

 上記の通り、役割対象となるポケモンに対しては十分な火力があることがわかります。もちろん、相手のテラスタルや耐久調整などを加味すると、当然結果は変わってきますが、等倍以上であれば、ここにバンギラスの「てだすけ」による補助も加わる為、「いのちのたま」で火力は十分だと判断しました。従って、「まもる」の採用余地ができた為、個人的に信用に欠ける「ストーンエッジ」を外して、「まもる」を採用する事にしました。

 

 2つ目については、前述のルガルガンの構成を見直したことで、ある程度改善が見込めましたが、更なる改善を求めた結果、弱点の多いバンギラスの行動回数を増やせれば、選出の幅が広がるのではないかと考えました。既存の構築では、耐久振りにすることに加えて、苦手な格闘タイプに対してはテラスタルすることで行動回数を確保する手法を採用していました。

 しかし、基本的にはルガルガンのサポート役として並べて使うことを考えると、弱点が隣と一貫している上に、サポート役のポケモンの行動回数を確保するために、テラスタルを切るのは勿体無いのではないかと考えました。実際、今回のケースに限らず、モロバレルファイアローなどのサポート役を生かすために、その場しのぎで安易にテラスタルを切った結果、後々、詰め筋のアタッカーとなるポケモンにテラスタルを使いたいタイミングで、使えず負けてしまうといったケースは対戦において多く見られます。


 従って、今回はバンギラスの行動回数を確保するために、テラスタルを切るのではなく、「きあいのタスキ」を持たせることで解決することにしました。

 

 3つ目については、元々、構築に採用されていたモロバレルに「クリアスモッグ」を採用して解決することにしました。しかし、モロバレルでは、ヘイラッシャの下から行動する関係上、能力リセットするまでの間に横のポケモンも一緒にゴリゴリ削れていく為、モロバレルの横に置くポケモンはよく考える必要があります。

 

 現状、候補として有力なのは、「きあいのタスキ」を持っているバンギラスですが、ヘイラッシャがいつ合体するかを固定できない以上、毎回「きあいのタスキ」が有効な状態で、ヘイラッシャとモロバレルを対面させられるとは限りません。そこで、バンギラスを襷枠にしたことで、「トリックルーム」が実質的に死に技となってしまったハバタクカミに「みがわり」を採用する事にしました。

 

 ハバタクカミは、素早さが2段階上昇したヘイラッシャの上から行動できるため、モロバレルが行動するまでのターンを「みがわり+まもる」で確実に時間稼ぎができる上に、「キノコのほうし」でヘイラッシャを眠らせることができれば、「みがわり」を場に残した状態のハバタクカミが居座る事から、ヘイラッシャを突破した後も、ハバタクカミが複数回行動することを期待できます。また、襷枠の変更により、ハバタクカミの行動回数を確保するのが難しい状態でしたが、「みがわり」の採用により、ハバタクカミが場に残り易くなる為、結果的にうまく嚙みあった変更となりました。

 

 さて、概ね満足のいく構築ができたわけですが、試運転を重ねていた際に、ハッサムとよくマッチングしたので、easy winを量産することを目的として、ギャラドスの代わりとなる飛行タイプの枠として、「ほのおのパンチ」を覚えたカイリューを採用した以下の構築で、PJCS予選3回目に臨みました。

 

予選使用構築

 

 結論から言うと、予選落ちしました。予選45戦全てを消化した時点で最終レートが1751と、予選抜けまで、あと1~2勝分レートが足りない状態で苦い結果となりました。そして、PJCS予選3回目を通して分かったこととしては、以下の通りでした。

 

  • 対追い風パ、特に「ガブリアス+ファイロー」に対する立ち回りが安定しなかった。
  • ハッサム入りと全然マッチングしなかった。

 

 まず一つ目については、ハバタクカミの「トリックルーム」を不採用にした時点で、キツイことは当然わかっていましたが、それでも「おいかぜ」ターンを上手く凌げば、なんとかなるだろうと楽観視していた部分があり、それに加えて私自身の経験不足も相まって、見事に弱点が露呈しました。しかし、対戦数を重ねていくうちに対応できる試合も作れた事から、これに関しては、事前の経験値次第で対応可能な不利マッチだったことから大いに反省しました。

 

 二つ目については、予選において1回しか「ハッサム」入りとマッチングしなかった為、完全に想定外でした。また、ボーダーチャレンジをかけた試合における、大きな敗因の一つにもつながった為、環境の読み違えも含め、採用は失敗でした。

 

 以上のPJCS予選結果に加え、カードゲーム部門の抽選落ちと合わせて自身が持ちうる範囲のPJCS2023との縁が完全に断たれた為、次の目標として、この構築を使ってランクバトルにおいて最終2桁を目指すことにしました。


 そして、その過程において対戦を重ねていくうちに、あることに気がつきました。

 なんとルガルガンのテラスタルを殆ど切っていなかったのです。基本的に、バンギラスと並べて使う都合上、役割対象に対しては「てだすけ+いわなだれ」で足りてしまうし、対象外のポケモンに対しては、そもそもテラスタルしても火力が足りない事から、他のポケモンを優先することが多いため、経験積めば積むほど、ルガルガンにテラスタルを切る必要性が薄くなっていきました。

 従って、火力UPを期待したテラスタルよりも、場持ちを優先したタイプ変更型のテラスタルのほうが良いのではないかと考えました。試した結果、感触も良かった為、今シーズンは最終的に以下の構築に落ち着きました。

 


個体紹介

ルガルガン

解説
 

 構築コンセプトにおけるメインアタッカー。主な役割としては、イーユイやハバタクカミ、テツノツツミといった低耐久高速アタッカーの制圧を担っている。


 テラスタイプは、元々、「いわ」タイプだったが、前述の通り場持ち意識した結果、「じめん」、「かくとう」意識で「ひこう」タイプでの採用となった。


 努力値については、HPは珠ダメージを意識した10n-1、定数ダメージを意識した16n-1調整をほどこしている。Aは役割対象への乱数が変わらない244振り。Sは最速90族抜きで、砂下ではS+1状態の最速テツノツツミまで抜ける。


 技構成については、「いわなだれ」、「アクセルロック」、「まもる」は確定だと考えているが、「テラバースト」の枠は、タイプ変更するついでに採用したが、元々採用していた「インファイト」と一長一短であり、環境に合わせて使い分けるのが良いと感じた。

 

与ダメージ計算例

 

いわなだれ(てだすけ有)


H145 B75 ハバタクカミ
→確定1発(103.4%~122.0%)

 

H131 B100 イーユイ
→確定1発(172.5%~204.5%)

 

H131 B134 テツノツツミ
→確定1発(131.2%~154.9%)

 

アクセルロック(てだすけ有)

 

H131 B100 イーユイ
→確定1発(125.1%~148.8%)

 

H131 B134 テツノツツミ
→乱数1発68.7%(95.4%~112.9%)

 

H155 B100 パオジアン
→確定1発(105.8%~125.8%)

 

バンギラス

解説


 構築コンセプトにおける起点役。基本的にルガルガンのサポート役だが、「てだすけ」によるサポートは他のポケモンにも適用できるため、相手の天候操作に対する役割などに限らず、ピン選出をよく行った。


 テラスタイプは、イルカマンやモロバレルを意識した「くさ」タイプ。特性を考えると、持ち物とのシナジーが若干悪いが、基本的にこのポケモンでテラスタルを切ることは無いため割り切るしかない。


 努力値は、行動回数を確保するために最速にしたこと以外は特筆すべきことは無い。


 技構成は、構築コンセプト的に「いわなだれ」、「てだすけ」は確定だが、「まもる」、「テラバースト」については一考の余地あり。対ディンルーを考えると、「けたぐり」、対ガブリアスを考えると「れいとうビーム」あたりは採用を考えていい気がする。

 

コノヨザル

解説


 この構築における裏選出のエース。このポケモンが苦手な相手を掃除すると強力な詰め筋になるため、とりあえず困ったら、このポケモンを選出していた。


 テラスタイプは、ハバタクカミ意識で「ほのお」タイプにしたが、構築的にイダイナキバやディンルーなど地面タイプを呼びやすいため、タイプが優秀な「みず」タイプに変更してもいいかもしれない。ただし、その場合は構築単位で重いテツノカイナ入りの構築がきつくなるので一長一短である。


 努力値は、HPは「たべのこし」の効率を考えて16n+1調整。Aは、ダメージ効率を考えて11n調整。Sラインは最速61族(バンギラス)抜き調整を意識して、そこから+2調整。あまりを耐久面ができるだけ高くなるようBDに振り分けた。正直、各種の調整先については、元々のHP種族値が高い為、16n+1調整を施すために必要な最低値である60だけ振って、残りをBDに振り分けた方が硬くなるだろうという意図以外は、自分で考えておきながら納得がいっていない。

 

 まず、Aについては明確に確定数が変わる仮想敵がいないため、恐らく無振りでも問題ないと考えられる。Dについては、C205ハバタクカミの「こだわりメガネ」マジカルシャインを、乱数の上2つ分を切って耐える(87.5%)が、そもそも相手が一致テラスタルを切ってきたら耐えない上、こちらのテラスタル前提でシャドーボールを打たれることが多いため、調整先として適切とは言い難い。それに付随して、余りとして振ったBの調整先も特にないため検討の余地がある。Sラインについては、最速60族付近が中速アタッカーの調整先として激戦区であることから、優位に働いた場面が多かったが、準速サーフゴーや、ミラーで上を取られると不利な場面も多かったことから、せめて準速サーフゴー抜きまでは振った方が良いかもしれない。


 技構成については、所謂テンプレ構成であることから、特に言及すべきことはない。


モロバレル

 

解説


 対合体寿司枠兼、不利対面に後出しする際のクッションなど構築におけるサポート枠。ヘイラッシャが合体したのを確認してから、後投げで処理できる点は、優秀の一言に尽きる。コノヨザルと併せて、とりあえず困ったら選出していた。


 テラスタイプは、相性補完が取れている「みず」タイプ。対合体寿司においては、相手が「ほのお」タイプや「ひこう」タイプの「テラバースト」を撃ってくることが考えられるため、相手が既にテラスタルを切って居る場合を除くと、とりあえずテラスタルして損はない。ただし、一度だけテラスタル読み、「テラバースト(でんき)」を通されたことがあるため、相手の構築からテラスタイプを推測する必要があるのかもしれない。


 努力値については、HPは「さいせいりょく」の効率を考えて3n調整。Bを最大値にして、あまりをDに振った。HPについては、「カタストロフィ」、「いかりのまえば」などを考えると、持ち物との兼ね合いで2n調整にすべきだったかもしれない。


 技構成については、他者の構成と比べても「クリアスモッグ」の枠が「まもる」や「タネマシンガン」になってるくらいで、ほぼテンプレであることから、特に言及すべきことはない。

 

ハバタクカミ

 

解説


 構築における先発枠兼、詰め筋枠。どこの対戦動画で聞いたフレーズか覚えてないが、「このポケモンは、場に残れば残れるほど強い」という言葉に共感したことから、技構成と努力値配分はかなり影響を受けている。


 テラスタイプは、元々「ほのお」タイプだったが、地面タイプを呼びやすいことから「みず」タイプに変更した。


 努力値については、HPは「みがわり」の効率を考えて4n+3調整。Bは「いのちのたま」A172パオジアンの「ふいうち」を確定で耐える。Sは+1状態で、追い風下の最速サーフゴー抜きとなっている。


 技構成については、今回は耐久寄りの努力値振りであることから、ダブルダメージの「マジカルシャイン」では火力が足りないことを考慮して、「ムーンフォース」、「シャドーボール」といった単体攻撃技を採用した。「みがわり」については、前述した対ヘイラッシャだけでなく、先発した際にヘイトを稼ぎつつ、「まもる」と併せて場に残るターン数を増やしたり、詰め筋において複数回行動したりする際に有用であった。

 

カイリュー

解説


 モロバレルやディンルーなど構築における苦手なポケモンに対するメタ枠。種族値の割に技の威力が控えめなせいか、思ったよりも火力が出ない為、過信は禁物。


 テラスタイプは、「しんそく」の火力アップを狙った「ノーマル」タイプ。元々は「テラバースト」を採用した「ひこう」タイプを考えていたが、テラスタルを切らない場合の火力不足感が否めなかった為、テラスタルを切らずとも運用できる構成にした。


 努力値については、Aは最大値にして、Sは最速61族抜き調整から+2調整。余りをHPに振った。Sラインについては、コノヨザルと同速にしてしまったことで、相手の片方に攻撃を集中した際に、意図した順番で攻撃することができなかった為、上下どちらかに1ずらすべきだったと反省している。


 技構成については、「しんそく」と「まもる」は確定枠として考えているが、残りの2枠については、環境に合わせて変えても良いと考えられる。まず、「けたぐり」については、対ディンルーを意識して採用したが、ディンルー以外には、ほぼ刺さらないため、かなりピンポイントなメタである。次に「つばめがえし」については、モロバレルに対する遂行速度を考えて採用したが、「てだすけ」してもワンパンできないなど、想像以上に火力不足感が否めなかった。

 

基本選出と立ち回りについて

 

対追い風構築


ヤミカラス+イダイナキバorサーフゴー
先発 ハバタクカミ+コノヨザル
後発 バンギラスルガルガンorモロバレル+@1

 

 ヤミカラスを起点にしている相手の場合は、ハバタクカミとコノヨザルから入ります。先発組の目標としては、ハバタクカミでヤミカラスを処理しつつ、隣のアタッカーを後発の圏内に入れることです。注意点としては、ハバタクカミでヤミカラスをワンパンすることができないということを前提に動く必要があります。

 

 構築的にヤミカラスが処理しやすいおかげで、追い風構築の中では比較的勝ちを稼ぎ易いです。後発組は相手の構築次第で刺さっている並びを選出します。

 

ファイアロー+ガブリアスorイダイナキバ
先発 バンギラスルガルガン
後発 残りの4体から臨機応変

 

 ファイアローを起点にしている相手の場合は、前述のハバタクカミ+コノヨザルの並びがファイアローに対して不利を取ることから、有利を取れるバンギラスルガルガンを先発させます。先発組の目標としては、理想を言えば「アクセルロック」でファイアローの出落ちを狙って、「おいかぜ」をさせないことですが、テラスタルを切られたり、「きあいのタスキ」だったり、そもそも「まもる」をされたりと、安定しないため、この行動はお勧めできません。

 

 従って、バンギラスルガルガンで「テラバースト」しながら、隣のアタッカー削る事を目標とします。ヤミカラスと違って、ファイアローの場合は、1回目の「おいかぜ」を凌げば、大概の場合削れている為、2回目以降を先制確定状態で使われることも無いため、無理に倒す必要性はありません。ヤミカラスに比べると立ち回りに分岐が多いため、勝率はあまりよくありません。その影響もあってか後発組もこれといった並びは決まっていない状態です。

 

対イッカネズミ+コノヨザルorサーフゴー


先発 ハバタクカミ+コノヨザルorバンギラスルガルガン
後発 バンギラスルガルガンorモロバレル+@1

 

  元々、参考にした記事においても解説されていますが、基本的にはハバタクカミ+コノヨザルから入ります。先発組の目標としては、アタッカーとなるポケモンに圧力をかけることで、テラスタルの誘発を狙うことです。誘発さえできば、後発組の砂選出が通しやすくなるため、比較的勝ちやすいです。

 

 しかし、これらの内容は、後発組にとって重いポケモンが先発として出てくるアタッカー1体の場合のみを想定しているため、重いポケモンが複数体居る場合は厳しいです。そこで、アタッカーがコノヨザルの場合に限っては、バンギラスルガルガンから出して、「てだすけ」込みのルガルガンの「テラバースト(ひこう)」で圧力をかけて、相手のテラスタルを誘発します。いくつかの解決策があるとはいえ、基本的には不利な対面であることから、勝率もあまりよくありません。

 

トリックルーム


先発 バンギラスルガルガン
後半 モロバレル+コノヨザルorハバタクカミ

 

 基本的には、バンギラスルガルガンを先発として選出します。先発組の目標としては、「いわなだれ」の怯みによって、「トリックルーム」をさせないことです。しかし、確率的には約50%の賭けになるため、普通に通されてしまうことも良くあります。

 

 その場合、次点の目標として、後発組のモロバレルで「トリックルーム」のターン数を稼ぐ事を目標にします。「トリックルーム」下においては、モロバレルが先制できることも多いため、「キノコのほうし」や「いかりのこな」、「かふんだんご」で隣のポケモンをサポートしながら凌ぎます。相手の並び次第ですが、「トリックルーム」を複数回されなければ、十分勝てるマッチアップです。

 

対合体寿司

先発 ハバタクカミ+カイリューorバンギラスルガルガン
後発 モロバレル+コノヨザルorハバタクカミ

 

 対合体寿司に関しては、上手い人はヘイラッシャとシャリタツの出し方が絶妙で、合体のタイミングを掴ませてくれないことが多いため、先発組の目標としては相手に圧力をかけて早いターンで合体を誘発することです。従って、基本的には、先発に決まった選出はありません。

 合体させた後に関しては、モロバレルで能力リセットができれば、その流れで勝てる為、特筆すべき点はありません。このマッチアップで重要なのは、如何に早いターンで合体させるかと、如何にモロバレルで能力リセットを決めるかです。やることが決まっている為か、比較的勝ちやすいマッチアップです。

 

対キラフロル+ヘイラッシャorディンルー

先発 バンギラスルガルガンorハバタクカミ+カイリュー
後発 モロバレル+コノヨザル

 

 本記事の構築では、キラフロルの「どくげしょう」を発動させずに倒せるポケモンが、ハバタクカミしかいないため、基本的には「どくげしょう」を発動させた上で、後発組のモロバレルで「どくびし」を回収することを意識します。相手の先発はキラフロルの隣ポケモンが、こちらの構築にとって重いポケモンであることが多いため、先発組の目標としてはキラフロルの隣のポケモンを削る、もしくは倒すことです。

 

対サイクルパ

先発 ハバタクカミ+カイリュー
後発 コノヨザル+モロバレルorバンギラス

 

 ウインディ+イルカマン+ディンルー+モロバレルのような、砂パの通りが悪い構築に対しては、基本的にこの選出をします。この手の構築に関しては、分岐が多く明確なルートがない代わりに、最終目標としてはコノヨザルで詰めて行くことが多いです。

 

統括

 PJCS出場を目標に本格的にダブルバトルを始めてから、早や3年。1年目は、ボーダーまで1勝分のレートが足りず。2年目はモチベーション維持の問題で碌な結果が残せず。3年目は一念発起した結果、またしてもボーダーまで1勝分のレートが足りず。


 しかし今年は、ランクバトルにも集中的に取り組み始めた結果、最終2桁を達成することができた為、なんとか来年まで今のモチベーションを維持しつつ、PJCS予選を突破できるように今後も精進する予定です。

 

 また、元々シングル勢だったときに、天候パ(主に砂)で戦うことが多かったこともあって、今回は久しぶりに砂パを使うことができて楽しかったです。しかしながら、ダブルにおいても2年前は晴れパで、今年は砂パと、なにかと天候パを擦りすぎてる気がする為、次回は天候に頼らない構築を組みたいです。

 

 本記事のご閲覧ありがとうございました。

感想や質問等はこちらまでご連絡ください→(@kion_sion)

 



P.S. 記事の中身は6月初旬に9割出来上がってたので、投稿遅れたのはサムネイル作成に凝り始めたせい。