みなさん、こんにちはKionです!
今回は剣盾ランクマッチシングルバトル(シーズン2)において、最高3144位(レート1840前後)、最終6550位(レート1777)を記録した草統一の構築について紹介していきたいと思います。ちなみにシーズン1の記事を先に読んでおくと、内容をより理解できると思うので、先にそちらを参照しておくことをお勧めします(→シーズン1の構築記事)。
個体紹介
ナットレイ
持ち物:オッカのみ
性 格:わんぱく
特 性:てつのトゲ
技構成:ジャイロボール ステルスロック でんじは はたきおとす
努力値:H252 B156 D100
解説
シーズン1の型からそのまま続投。主な役割は初手の起点づくりだが、兼ねてよりヒトムやブリムオンなど一部のポケモンに対して役割を果たせずに出オチすることから、後述のゴリランダーと使い分けるようになった結果、シーズン1よりも選出率が落ちた。
エルフーン
持ち物:きあいのタスキ
性 格:おくびょう
特 性:いたずらごころ
技構成:ムーンフォース おいかぜ おきみやげ アンコール
努力値:B4 C252 S252
解説
シーズン1の型からそのまま続投。主な役割はクッション兼起点役。アンコールの枠についてはアーマーガアを重く見る場合は挑発を優先して採用すべきだが、アンコールで補助技を縛ることによって相手の意図しないタイミングで強制的にダイマックスを切らせる等、こちらのプランを通すためのコントロール性能と、相手のダイマックスが切れた後に補助を縛ることによる詰め性能が高かったので、最後まで挑発が入ることはなかった。他の候補としては、相手のダイマックスターンを枯らすためのこらえるも考えたが、使える場面が限定的だったため没になった。
ゴリランダー
持ち物:とつげきチョッキ
性 格:いじっぱり
特 性:しんりょく
技構成:ドラムアタック ばかぢから とんぼがえり はたきおとす
努力値:A252 D188 S68
解説
初手ヒートロトムに対して、ルンパッパを投げると相性不利な事からサイクルを回されて、サイクルについていけず負ける事が多かったので、初手ヒトムを対面で逃がさないかつ、削りができるといった最低限の役割を持てるポケモンを模索した結果たどり着いた答え。基本的な役割は、はたきおとすとドラムアタックによる起点づくりだが、ブリムオン、バンギラス、ニンフィアなど初手ナットレイの展開でカバーしきれないポケモンに対する役割破壊も兼ねる。耐久面はヒトムのC172オーバーヒートを最高乱数切って耐えるようにしてあり、環境に多いHCメガネロトムについては素早さを準速バンギラス(実数値113)抜きまで振ることで、だいたい上から叩き落とすが通る。仮に上からオーバーヒートを撃たれて飛んだ場合は、CSベースのメガネ型であることが予想できるので耐久に振ってないから削りを入れる必要がないと判断できる。
与ダメージ計算
ドラムアタック
HP207-B130バンギラス 64.7%~78.2%(確定2発)
HP237-B100ラプラス 74.2%~88.6%(確定2発)
H202-B85ニンフィア 50.9%~60.8%(確定2発)
H164-B115ブリムオン 46.3%~55.4%(乱数2発71.0%)
ばかぢから
HP207-B130バンギラス 131.4%~154.5%(確定1発)
HP167-B110サザンドラ 95.8%~113.7%(乱数1発75%)
HP181-B201ナットレイ 48.6%~57.4%(乱数2発90.6%)
はたきおとす
HP163-B95ドラパルト 92.0%~109.2%(乱数1発50%)持ち物補正込み
HP157-B127ヒートロトム 35.6%~42.6%(確定3発)持ち物補正込み
ロトム(カットフォルム)
持ち物:カムラのみ
性 格:おくびょう
特 性:ふゆう
努力値:H20 C236 S252
解説
シーズン2から採用した対アーマーガア、トゲキッス要因。とあるヒトムの考察記事から着想を得たが、元の記事の調整では火力不足が否めず、タイプ耐性の違いもあって耐久調整が活きる場面が少なかったのでHPに4n調整だけ施して、火力と素早さにできる限り振っている。HPの低さから耐久面に不安はあるものの、身代わりがブラッキーのタイプ一致イカサマを最高乱数切って耐えたり、ダイマックス時にはヒヒダルマの氷柱落としを耐えたりなど、元々のBDの高さによって意外な強さを発揮した。火力面については、悪巧みダイサンダーでだいたいのダイマックストゲキッスが倒せるものの(ステロ込みでH252振りトゲキッスまで確定1発)、悪巧みダイアークとステロを合わせてH252振りヒートロトムがようやく倒せるといった具合に最低限の火力しかないため、ニンフィアやカビゴンやバンギラスなど特殊高耐久が入っている構築にはかなり苦戦を強いられた。環境にトゲキッスとアーマーガアが多いこともあって、今シーズンは選出率が最も高いかつ、勝率も一番高い。後述の立ち回りで解説するが今季はいかにしてこのポケモンを通すかに尽力したシーズンだった。
与ダメージ計算
HP161-D135トゲキッス 72.0%~86.9%(確定2発)
HP153-D105リザードン 99.3%~117.6%(乱数1発87.5%)
HP205-D105アーマーガア 74.1%~87.8%(確定2発)
ダイサンダー(10まんボルト)
HP161-D135トゲキッス 104.3%~124.2%(確定1発)
HP175-D135トゲキッス 96.0%~114.2%(乱数1発75%)
HP205-D105アーマーガア 106.3%~125.8%(確定1発)
ダイアーク(あくのはどう)
HP163-D95ドラパルト 98.1%~116.5%(乱数1発87.5%)
HP125-D127ヒートロトム 48.0~56.8(乱数2発88.2%)
HP157-D127ヒートロトム 38.2%~45.2%(確定3発)
アップリュー
持ち物:いのちのたま
性 格:ようき
特 性:はりきり
努力値:H60 A252 S196
解説
シーズン1はいじっぱりで採用したが、追い風下でスカーフサザン(実数値247)やダイジェットで+1状態のリザードン(実数値250)が抜けないことがストレスになったので追い風下で最速+1リザードンまで抜けるようにした。攻撃補正がないことでたまに倒しきれないなんてことがあったが、概ね役割対象としているポケモンに対する確定数は変わらなかったので陽気にして良かったと言える。キッス入りに対して選出できない点がネックなので、タネマシンガンの枠をヘビーボンバー(ダイスチル威力130)にするか悩んだが、体重が軽すぎて通常時の威力が40固定なこともあり汎用性が低いことから、タネマシンガンの襷やばけのかわを貫通してワンチャンス作れる性能を評価した結果、ヘビーボンバーは没案になった。
ルンパッパ
持ち物:じゃくてんほけん
性 格:ひかえめ
特 性:すいすい
努力値:C252 D4 S252
解説
シーズン1から持ち物を変更して続投。ステロ撒きとクッションで起点を作って最後にエースで全抜きといった、この構築における基本的な動きをしたときにルンパッパでは火力不足で勝てないことが増えたことからシーズン2序盤は大きく評価を落としたが、後述するアーマーガアサザンの並びに対する先発性能、ヒヒダルマやエースバーンなどを初手にとんぼがえりするタイプの構築に対する圧倒的なサイクル破壊性能など、役割破壊に特化することで構築における評価を再び高くした。
選出パターンと立ち回りについて
シーズン1の記事で解説してる内容は割愛
VSサザンドラ+アーマーガア+@1
いわゆるアーマーガアサザンドラの並びについてはだいたい初手にサザンドラが来て、後続にアーマーガアを置くと言った選出をされることが多く、この並び相手にはサザンドラをいかにしてカットロトムの悪巧みダイサンダーの圏内にいれるかが鍵となる。しかし、初手にサザンドラがくるからと言ってエルフーンやゴリランダーを投げると蜻蛉帰りか素引きからアーマーガアが出てきて、それにカットロトムを合わせるとまたサザンドラが戻ってくるといった具合のサイクル戦になってしまう(ナットレイを出した場合も引かれることがあった)。基本的に8世代の草統一はサイクル戦ができないことからサイクル戦になった時点で負けと言って過言ではない。従って、ゴリランダーの項目で解説したヒトムに対する役割と同じで、引かせないかつ削りをいれることが重要と言える。この点においてルンパッパは、相手視点からするとサザンドラをワンパンする技がない(火力アップアイテム+気合い玉は殆ど考慮されない)ことからなのか、あくのはどうで居座ってくるパターンが多く、それに対してC177サザンドラのあくのはどうを2回耐えることができ、返しの冷凍ビームで確定2発(58.6%~69.4%)が取れるので、最低でも6~7割削りをいれることができる。これをする事によってカットロトムの悪巧みダイサンダーの圏内に余裕で入るので、あとはエルフーンをアーマーガアに合わせることでわざと不利対面をつくり相手のダイマックスを誘導して、カットロトムで悪巧みできれば勝つことができる。
VS トゲキッス+@2
ナットレイorゴリランダーorルンパッパ+エルフーン+カットロトム
トゲキッス入りに対してはエルフーンとカットロトムは確定だが、初手に投げるポケモンは相手の@2に来るポケモンに合わせてコロコロ変えていた。例としては、初手にエースバーンがくることが予想された場合は、カットロトムだけでは安定して倒せないので初手にルンパッパを合わせてダイマックスを切ることによって、火炎ボールをしてきた場合はそのまま処理しつつ、死に出しのキッスに対してダイウォールと身代わりでダイマックスターンを枯らすルート、蜻蛉帰りをしてきた場合は弱保ダイストリームで荒らした後に、エルフーンカットロトムで残ったポケモンを倒すルート。他に後続に襷パルシェンがいることが予想された場合は、初手にナットレイを投げてステロを撒くルートや、相手の構築にバンギラスなど特殊高耐久ポケモンが居た場合はゴリランダーで処理しに行くルートといった具合。環境の色々な並びにとりあえずトゲキッスが入ってることもあって、一括りで説明しきれないのが正直なところ。
ヒートロトム+@2
初手に来やすいヒートロトムに対して、上を取れている場合は叩き落とす+馬鹿力をするとだいたい9割程度削れてエルフーンのムーンフォース圏内に入るので、死に出しエルフーンでヒトムを処理したのちに後続を見てから動くことでラスト1体を予想してエースを通すためのプランが取れる。逆に上を取られた場合は叩き落とすのあとに、ボルトチェンジをしてくるパターンがあり、その場合はオバヒでCダウンしていることもあって耐えられることが多いので、ドラムアタックをしておくと後続の起点が作れる(しんりょくが発動するので結構な火力がでる)。
統括
シーズン1はアーマーガアとキッス入りに対する立ち回りや並びの正解がわからず、順位6桁台から抜け出せないこともあり、シーズン半ばで心折れてしまったが、今シーズンはカットロトムのおかげで勝率が格段によくなったことにより、シーズン終盤には4桁を維持しつつそこで戦えるようになったことが大きな収穫だった。しかしながら、3000位台で壁を感じ、そこから上に行くには根本的な構築のパワー不足と限界が否めなかったので、ガラル図鑑のみの草統一ランクマッチは今季をもって完全に終了します。シーズン3はポケモンHOMEによる未解禁ポケモン開放前の最後のシーズンとなると予想されるので、色々なポケモンを使って楽しもうと思います。
なお、この記事を見て気になったことや、質問したいことがありましたら、コメント欄およびTwitterにてメッセージくだされば可能な限りお答えします。
P.S ポケモンHOME解禁でレート確認したら最終6550位でレート1777だったので、最高レートは1800超えてました。